風雲現代刺青伝


——そして背中に天女を選んだのは?

やっぱりキレイなもの、優しいものがいいと思って、天女か騎龍観音にしようと。当時、彫師さんのところに置いてあった騎龍観音が少し恐い感じだったので、天女の方を選んだんです。


背中には天女の姿が

——手のひらに彫られているのはピッコロですか? カワイイですね。

これはGENKOさんに彫ってもらいました。当時は私も彫師を目指していたんです。それで名をタトゥーアーティスト、ピッコロにしようかなと思っていたほどで。

——70年代に最初の1つを入れ、一番最近のものはどれですか?

顔ですね。10年ほど前から彫り始め、最近も星などを入れました。頭は2年前です。


顔や頭にもスキマなく彫られた色取り取りの刺青

——総費用はどれくらいかかりました?

数百万円はいってますね。まぁでも、一生ものですから。

——これだけの刺青が彫られていれば、人からはその筋の人に見られるかもという不安は当たり前ながらありますよね?

そうですね。不動明王みたいな恐い絵でも彫ったら、いかにもって感じになりますから。最初、腹部は自分の生まれ年の守り本尊、不動明王にしようと思っていたんですけど、彫師さんが「高村さんは不動明王だとちょっとキツいから、観音様にしといた方がいいんじゃないの?」って。それでここには観音菩薩を彫っているんです。


腹部に彫られた観音菩薩