大橋 仁、人類の明るい繁栄のため全財産をはたいて酒池肉林を撮り収める。


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——がむしゃらにライトサーベルを振り回すシーンがあったりと、生の足掻きがマイナスじゃなくプラスに発散されてましたね。

そう。生とか死って、得体の知れないことばっかり。それがなんなのかを知りたい。ただそれだけの欲望でね。ひとつの命の、ちょっとした小さなお祭りというか、騒ぎだよね。人って騒いでるだけなんだよ、あることないことをさ。真実も目標も到達点も、なーんにもなくて。生まれた時にギャーッて泣いて、騒ぎ続けて、最期はスッと死んでいく。ただそれだけ。この無目的な生を与えられてしまった我々はどうしましょう?みたいなね。そこでオレの場合、写真がたまたまフィットしただけで。そんな感じで日常の光景をそのまま撮っていたのが1冊目なんだけど、それがのちの土台にはなったのかもね。

——荒木さんが男根なら、大橋さんは精子っぽい。原始的なイメージ。写真からも、性とかエロスを越えた〝解剖学〟みたいなものを感じます。

それは、オレが抱いてるイメージと近いから嬉しいよ。謎なんだよね、命っていうか生がさ。だけどそのイメージって、コスガ君が生命に対して抱いてるイメージだとも思っていいと思う。たとえばみんなが生命に対して抱いてる謎ってのが、この本を鏡にするかのように跳ね返ってるんじゃないかな。みんな知りたがってるってだけなんだけど、それを知るためにどこまで足を踏み入れるかってことだよね。

パート2に続く

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目のまえのつづき
目のまえのつづき 大橋 仁

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