未知の惑星…!? 多くの謎に包まれた〝青い炎〟の真相に迫る。


『BLUE FIRE』と題された新作は、暗闇に沸き上がった青と赤の炎が煙霧によって強調される、この世とは思えない異様な世界を記録したものだ。そこに潜む、地底人の様なマスクを被った人々——。たとえばこれを「合成技術で生み出されたスペースSFアートです」と言われればそのまま納得してしまうほど現実離れしたこれらは、実際、名越がこの地球上で訪れた地である。

ここまでくると、もはやナニがナンだかさっぱり検討もつかない。ここは作家本人に、そのカラクリを聞くのが手っ取り早いだろう……。そう判断した我々は、洒落たハットに全身黒づくめの名越を呼び出し、この謎めいた新作について問い詰めた。

——名越さん、今度はどこまで行ってきたんですか?

ちょうど年末年始、インドネシアのジャワ島東部にあるイジェン火山ってとこまで。そこではイオウが採れるんですけど、イオウって燃えるとブルーの火がつくんです。夜、山をイオウが青く照らす様子から〝ブルーファイア〟って呼ばれていて。イオウだから猛毒ガスが出ている。写真を撮るときにはガスマスクをつけながら、でした。