現代の女性たちにかぐや姫の自由奔放さを見るインベカヲリ★


『誇大広告』(2008年) Copyright © Kawori Inbe

——処女作の発刊おめでとうございます! 写真集のタイトル『やっぱ月帰るわ、私。』、なんともインベさんらしいですね。口語調でフランクなのに、どこか意味深。

インベカヲリ★:『竹取物語』から取ったんです。タイトル候補はいっぱい出したんですけど、版元となった赤々舎の姫野さんがこだわる方で。「これは違う」「これも違うかな」と何度も言われたなかで、このタイトルだけは唯一「いいんじゃない?」と言ってもらえて。

——さらに表紙は2パターンあって、片方が〝M字開脚に木の葉〟という大胆なカットですけど、だいぶ思い切りましたね。

最初、(泉に腰まで浸かった女性の写真を手に取りながら)私は「これがいい」って言って。そしたら(M字開脚の女性の写真を手に取って)姫野さんが「こっちがいいわ」って。

『やっぱ月帰るわ、私。』の表紙2パターン。このご時世に右のバージョンを出した赤々舎には脱帽である

——一見するとインベさんっぽいタイトルと股開きの表紙には、姫野さんの意見が強く影響していたんですね。大橋さんが今年初めに赤々舎さんから出された『そこにすわろうとおもう』も相当なインパクトでしたけど、これも問題作になりそうです。

そう! 大橋さんの後だし、姫野さんが「公安に目つけられるかしら? いよいよかしら?」って(笑)。でも「これが原因で売れなかったらイヤですね」とか言ったら、「そう?」って返ってきたりして。すごい人です。