戦場写真家が日常に見出した生命の狂気

『Day of Storm』——〝嵐の日〟と題された今作。1冊目の舞台となった〝アフリカ=紛争地〟とは打って変わって、亀山さんの暮らす八丈島が舞台だ。展覧会に合わせ、この展示会場でもある金沢のギャラリー「SLANT」から図録が刊行された。

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フランスはパリ西部の森に生息する妖しくも艶やかな貴婦人たち

〝森で女に誘惑される〟。かるく現実離れしたこのシチュエーション、ともすると小説にこそ相応しい響きだ。男性諸君は好奇心をくすぐられる反面、現実にあるものとはつゆほどにも信じないだろう。しかしこれが世界のと或る場所で、実際に起きていることだとしたら……?今回紹介するのは、フランスはパリ西部に広がるブローニュの森に夜な夜な出没する、妖しくも艶やかな貴婦人たちの物語である。

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パレスチナ、イラク、アフガニスタン…紛争地を駆け巡った男が日本の 孤独死 に見たもの。

「命を懸ける」——。言葉で言うのはいとも容易いこと。実際、それを実践した人間がこれまでにどれだけいただろうか。今日ここで紹介するのは、自らが信じるものに命を懸ける人物だ。

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写真界の暗黒超新星が世に放つ、夜闇の世界。

黒い布が無造作に継ぎ接ぎされた、この本。若き写真家 山谷佑介による自主出版写真集『Tsugi no yoru e』(次の夜へ)だ。カバーは知人に頼み込んで1冊ずつ布を縫い付けたという。反骨精神丸出しの写真集は、まるで鋭く尖ったパンクスのヘアースタイルのようでもある。実際、山谷は写真家となる前、パンクロックに傾倒したクチだ。

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未知の惑星…!? 多くの謎に包まれた〝青い炎〟の真相に迫る。

男はそもそも旅が好きだった。カメラはたまたま知人から譲り受けたから持ち合わせていたのであって、そのほかと同列の荷物に過ぎなかった。人の運命とは、こういうことを指すのだろう。

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世界一ピュアな 伝説のパパラッチ小僧

パパラッチ——。正直、あまりいい響きの言葉じゃない。そういうイメージが根づいたのも、90年代にダイアナ妃がパパラッチの執拗な追跡によって帰らぬ人となってしまった事件は大きかっただろう。

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風雲現代刺青伝

作家、高村裕樹(たかむら ひろき)さん。今年56歳になる彼は、2010年に小説『宇宙旅行』で作家デビュー。これまでに4冊の本を出版している。現在は最新作『刺青師牡丹』がタトゥーの総合情報サイト、タトゥーナビに掲載されている。ただしそのこと以上に高村さんを特徴づけるのは、全身に隙間なく彫られたタトゥーの数々だ。

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現代の女性たちにかぐや姫の自由奔放さを見るインベカヲリ★

「ポートレートは鏡だ。それはあなた自身である」。ドイツ写真の第一人者、アウグスト・ザンダーがそう語ったかどうかはともかくとして、1822年の或る日、フランスの地でニセフォール・ニエプスがボトルやグラスの並んだ食卓を半日かけて撮った1枚から始まった写真技術が、古くは紀元前1世紀のミイラ肖像画まで遡れる肖像画の長い歴史を緩さぶったのは歴然たる事実だ。

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デコトラの田附勝、東北の限界集落に自らを「しまう」

2013年夏、デコトラや東北を追う写真家 田附勝が、秋田県の山奥にある集落を舞台にひっそりと写真展を開いた。それは前代未聞の「朽ちていく写真」を飾ったものだった……。

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デジタル世代のモーゼはDIY突起物で性の大海も真っ二つ

両親は数学者。叔父、同じく。祖父、物理学者。ゴリゴリのサイエンス一家の血を引き継ぐ日英ハーフの理系女子。彼女の青春時代は、やはり 当然とも思えるほど従順に、数学やコンピューターサイエンスへと注ぎ込まれた。しかし啓示は突如として訪れるもの。ある日、アートという底知れぬ刺激物に手を差し伸べたとき、ベニテングダケともソーマとも言えるような禁断の味を知った彼女。かくして聖母マリアが処女懐胎したように、第2の人格とも言えるスプツニ子!は誕生したのだった。

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大橋 仁、人類の明るい繁栄のため全財産をはたいて酒池肉林を撮り収める。

3rd写真集『そこにすわろうとおもう』を刊行した写真家・大橋 仁に訊く、写真を数で表現すること、恐ろしくホラーなご先祖様との意外な関係、果てには人類がいかに愚かでクズで無能かまで。ロングインタビュー、後編。

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森村泰昌はホンモノを観ないことで培える感受性を芸術に〝ヘンタイ〟する

芸術家、森村泰昌は〝空想が好き/芸術は食べられる〟という思想のもと、ゴッホの自画像や名作『モナ・リザ』、フリーダ・カーロの自画像、挙げ句の果てにはピカソの絵といった絵画のモチーフに〝変態〟する(つまりゴッホやモナリザに扮装するってことだ)。

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塚本晋也

日本政府が〝クール・ジャパン〟なんてキャッチコピーを打ち出してコンテンツ産業を海外に売り込もうとしているのは最近の話だが、そもそも日本人の創造力は〝クール〟の垣根を超えた先の、世界的にも突出したドロドロした超妄想力をエキスとしている。だから〝クレイジー・ジャパン〟と呼ぶくらいがちょうどいい(心のなかでは〝クレイジー・HENTAI・ジャパン〟と叫びたいところだが、まあ良しとしよう)。

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めくるめく血みどろのスナッフ・ワールド

その昔〝スナッフビデオ〟と言えば、都市伝説の最たる例のひとつだった。いわゆる、娯楽目的で流通する殺人ビデオってヤツだ。誰もその実物を観たことはなかったものの、その存在だけはまことしやかに囁かれた。

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オナンの罪を乗り越えて

オレたちの常識をはるかに越えた大会が、この世には存在する。世界自慰行為選手権〈マスター ベーターソン〉。この大会では『耐久』『絶頂回数』『飛距離』の3部門が競われる。その『耐久』部門2連覇を達成した男の記録がなんと、10時間にも及ぶタイムだと聞いて、オレは自分の耳とムスコを疑った……

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真鍋大度は電気パルスで表情をコピーする

いくつもの電気パルスを顔につけ、自家製のテクノ・サントラに合わせて自分の表情をありえないスピードとありえない口と眉毛の動きで動かしまくる真鍋大度は日本のアーティスト。

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サイケデリックなドラッグ仙人のワナ

ローの写真は不思議だ。人や動物、風景、建物といったスナップ写真がゴチャ混ぜにミックスされているんだけれど、そのどれもが断片的で説明しがたい。とにかく抽象的なスナップの集まりなのに、それでもなんらかのストーリーを物語ろうとしてくるんだ。

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美味しそうなメイドたち

ぽっちゃりメイドカフェ『ぽメらにあん』のメンバーは一目見て分かるくらいポッチャリしていて、それがウリだ。ガリガリにやせ細り、こんがりと日焼けした買い物依存症のギャルを生んだここ日本において、ほんわかポッチャリとしたメイドたちを見ると、まるでミルクチョコレート風味の生ぬるいそよ風に撫でられているかのような心地いい気分になる。

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抜けた首の色気

奇想漫画家、駕籠真太郎。なんとも不謹慎なネタで溢れかえる彼のマンガは、マンガという枠組みを超え、早くも現代の領域に突入しようとしている。そんな駕籠が最近ハマッているのが、タイを含む東南アジア全域に伝承される妖怪『抜け首』。

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74歳のポルノ・スター

果たしてヒトは何歳まで子孫繁栄の儀式に携わることが出来るのか。それをまさに体で試そうとしている男が、ここ日本に。徳田重男、73歳。職業、ポルノスター。 数え切れないほどのジャンルに枝分かれしたジャパニーズ・ポルノのなかでも異色中の異色ジャンルに「老人介護」があるが、その代名詞的存在こそ徳田なのである。

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原爆から生き延びた91歳の被ばく医師

世界で唯一原爆を投下された国、日本。63年前の8月に忌々しい悪魔が日本のヒロシマとナガサキに舞い降りて以来、それはずっとこの国を苦しめてきた。そんな日本には、91歳にして今なお“被爆医師”として原爆の危険性や惨さを世界に問いかける医師がいる。彼の名は肥田舜太郎。

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写真の神様が導き出した幸福論

出した写真集、実に450冊以上。なおも現役で写真を撮り続ける〝写神〟。アラーキーこと、荒木経惟。エロの権化でもあるアラキの写真は湿気タップリ。常にビショビショ。アラキ・マジックにかかると、花や水道管、そして地面の割れ目すら〝突起物〟や〝割れ目〟みたいだ。「新世界、発見!」って感じ。そんな写真家、世界中を駆け巡ってもいない。

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写真界の異端児が見つめるその先。

今年はアツかった……。もう2008年なんていつ終わってもいい、って感じ。というのもVICEお馴染み、〝セックス、ドラッグ、ロックンロール〟を地で行くフォトグラファー、テリー・リチャードソンが来日したからだ。テリーは写真展を開くため、はるばるニューヨークから13時間かけてやってきた。なぜかって? それは、惜しくも2005年に亡くなったテリーの父、ボブ・リチャードソンとの親子展を開くため。

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